アルテラ社QuartusIIに付属するQsysを利用したクイック回路設計方法
QuartusII開発ツール(v.11以降)には、組込システムを開発するためのQsysというツールが付属しています。
通常は、ソフトCPUのNios2を利用したマイコンシステムを設計するときに利用するツールです。Nios2を開発する環境を持っていない、またはNios2を利用するほどではない...という回路設計の場合、Qsysを利用して、ここで紹介する『GPIF-AVALONブリッジ』により短時間に回路を構成することができます。
『GPIF-AVALONブリッジ』とは...
Nios2システムで利用するAvalonバスのマスタとして動作します。Nios2の代わりと思っていただくと理解しやすいです。
Nios2はプロセッサですが、『GPIF-AVALONブリッジ』はプロセッサではありません。制御を行うのは、ボードとUSB接続しているPCになります。
本来なら、Nios2をバスマスタとして、Qsysツールによりマイコンシステムを開発するのですが、『GPIF-AVALONブリッジ』により、Nios2ペリフェラルをPC制御により利用することができます。 (ただし、Qsys用コンポーネント全ての動作を保証する訳ではありません)
『GPIF-AVALONブリッジ』回路の詳細はサンプル回路のページを参照してください。
『GPIF-AVALONブリッジ』回路は、以下のツール・バージョンで開発しています。
QuartusII 11.0 32bit版以降(Ver9.0以前のバージョンでは動作しません。) WebEditionでも動作します。
※NiosIIを使用しない限り「Nios II Embedded Design Suite」をインストールする必要はありません。
使用OSは、Microsoft Windows XP + SP3とVista32bit SP1、7 32bit SP1です。