リファレンス制御アプリケーション(RefApp2.exe)には、レジスタ制御、メモリ制御、FPGAコンフィグ機能などがあります。これらの機能をひとまとめに実行できる「マクロ機能」を紹介します。
レジスタ設定やメモリ制御を実行するには制御アプリのGUIに書き込んだり、ファイルを指定したりします。
たとえば、FPGAをコンフィグしてから、レジスタを設定し、メモリにデータを書き込んで...というような一連の作業を、一つ一つクリックする必要があります。これが面倒な人は、制御アプリケーションを自分でカスタマイズすることで対応できます。しかし、カスタマイズするのが面倒であったり、制御ソフトができあがるのを待っている状態のときに、「マクロ機能」を試してください。
1つのファイルに、レジスタ制御、メモリ制御、FPGAコンフィグ制御をまとめて記述し、マクロ・モードでこのファイルを指定することで、自動的に記述した機能すべてを一度に実行できます。
例:メモリ制御
ファイル名:memtest.mcr (この.mcr がマクロ機能をまとめたテキストファイルです)
ファイルの中身は、以下のような記述です。
MW -L00200000 -W8 -FE:\Compare_files\data\CXUSB2.bin
(MW: メモリに書き込むコマンド、-L: 転送レングス(バイト)、-W:アクセスするbit幅、-F:指定する絶対パス付きファイル名)
MR -L00200000 -W8 -FE:\Compare_files\data\CXUSB2_rd.bin
(MR: メモリを読み出すコマンド、-L: 転送レングス(バイト)、-W: アクセスするbit幅、-F: 指定するファイル)
FC -sE:\Compare_files\data\CXUSB2.bin -dE:\Compare_files\data\CXUSB2_rd.bin
(FC: 読み出したデータを書き込んだデータと比較するコマンド)
メモリ制御を中心にしたマクロ記述による実行結果:
例:レジスタ制御
RW -a4 -w16 -d1234
(レジスタNo.4に16bit幅でデータ1234(hex)を書き込む)
RR -a4 -w16 -c1234
(レジスタNo.4に16bit幅でデータを読み出し、期待値1234hと照合する)
レジスタ制御を中心としたマクロ記述による実行結果:
【関連機能】
さらに複雑な処理を行う場合は、TCL機能を利用することもできます。